意味 |
OpenAIが開発した対話型AIチャットボット。ChatGPTが公開されるとともに、サイバーセキュリティやサイバー攻撃の観点からの調査や懸念も報じられたが、このチャットボットは、「爆弾の作り方を教えてほしい」、「マルウェアを作ってほしい」といった犯罪・危険につながる質問を制限している。しかし、SCmagazine紙の記事は、セキュリティ研究者がこの制限をうまく回避することで、完璧なフィッシングメールや、ランサムウェアと同等の機能を持つソースコードをAIに回答させることに成功したことを報じている。またセキュリティベンダーCheck Point Software Technologies Ltd. による調査では、攻撃者がChatGPTを用いてフィッシングメールの作成・改良から悪性Excelドキュメント生成までを自動化・簡略化する可能性について示唆しており、この調査では、同OpenAIのコード生成用AIであるCodexを用いた悪性コード生成にも成功している。CyberArk社は、ChatGPTを利用し低労力でポリモーフィック・マルウェアを作成できるとのレポートを公開した。OpenAIはMicrosoft社の出資を受けており、今後100億ドル規模の投資を行うとForbes紙に回答、現在Microsoft社は、自社製品であるTeamsや検索エンジンBingと、ChatGPT・GPTエンジンとの連携を進めている。 |