意味 |
海岸地域で潮風、塩水などの塩分による被害。1 電気工作物:海岸地帯と附近の工場地帯では、がいしなど電気工作物の表面に塩分、ちりの導電性微粒子が付着し、塩分、部粒子が溶解して沿面の耐電圧性能、絶縁強度が低下して、地絡事故、短絡事故につながる場合がある有害現象。①電気的障害:がいし、がい管、ブッシング、間隔短少端子などの絶縁性能の低下。 ②化学的障害:錆、銹の発生、金物の腐食などの発生。 ③塩害防止例:耐塩がいしの使用、圧力水による洗浄、換気口の海岸と反対側に設置、密閉形リード線付ブッシングの使用、耐塩性のある機材の使用。表面電気抵抗大、塩分、水分の遮へい構造または密閉構造の機器を用いる。リード線・変圧器の引下げ線にはトラッキング(注)劣化の小さい電線の使用。(注)絶縁物の局部放電に起因する電気絶縁強度の低下現象。2 田畑・農作物等:海水の浸水・滞留、作物の塩分付着による品質低下、洗濯物の塩分付着。3 塩害地域:海岸線から内陸へ0.5kmは耐塩電気工事が必要といわれているが、地理上の位置、地形、海風通路、台風・季節風などの条件によって相違し、50km以上でも耐塩対策が求められることがあるという。(注)塩分汚損度:4段階区分の軽塩害の等価塩分付着量は0.06mg/?。 |